瀬戸内に面した古い城下町。
日常の裂け目から零れ落ちた絵物語。
十歳の少女カヤは、両親が居らず「繕い屋」を生業としている。 ある夏の日、神社の台座から転げ落ちた狛犬のミスマルに、神様の危機を救う旅へと誘われ、不思議な森へと分け入る。冒険の果てで知る、森の神の秘密とは。
- 装幀
- 上野かおる
- ISBN
- 9784265812059
- 判型
- 四六判変型
- 頁数
- 200ページ
- 定価
- 1,700円(税抜)
- 発行
- 岩崎書店
※仕様は変更する場合があります。予めご了承ください。
この本について
絵描きである私が、思いも寄らず本を出すことになりました。きっかけは、2015年10月「絵本の仕事依頼」という1本のメールでした。ジャパニーズファンタジーをテーマにした絵本を作りたいという版元のお話から、絵本の絵を描くだけかと思っていました。文も書いてみませんかという申し出に、最初は恐れ多い気持ちでいっぱいでしたが、少女カヤと狛犬ミスマルがあれよあれよと動き出し、いつの間にか200頁に渡る文字と絵が出来上がりました。
今作「繕い屋の娘カヤ」は私の故郷・愛媛とその近辺が舞台となっています。そのためとても珍しい、愛媛にしかないお祭りの山車・牛鬼や、伝統踊りの八つ鹿などが登場します。12月の発売にむけて、予約準備や刊行記念個展など、色々準備をしています。ぜひお楽しみに。
著者 曄田 依子
目次
- 第一章「はじまりの鈴」
- 第二章「お前のせいだ」
- 第三章「森の子守唄」
- 第四章「一ノ関 霧のシトリ谷」
- 第五章「二ノ関 モユルガ原の牛鬼」
- 第六章「三ノ関 ツナグ岩」
- 第七章「四ノ関 トロミノ丘の悪夢」
- 第八章「約束」
- 第九章「半神半人のウラ・ルカ」
- 第十章「森の神話」
個展のお知らせ
個展「祝の森」
「繕い屋の娘カヤ」の刊行記念に個展を開催します。会場では、祈りや祝いをテーマとしたアートワークの他、「繕い屋の娘カヤ」の挿絵原画を展示予定です。
ギャラリーとコラボレーションした限定ZINEや、過去個展で人気のオリジナルグッズ「狛ダルマ」も発売。会期中は、作家によるワークショップも開講します。個展の詳細は、Webで随時公開します。
※終了いたしました。どうもありがとうございました。
- 会期
- 2017年12月1日(金)〜12月22日(金)
- 会場
- THE SHOWER GALLERY
ザ・シャワーギャラリー
〒760-0062
香川県高松市塩上町1-2-7-5F
(ことでん「瓦町駅」東口より徒歩1分)TEL: 087-887-8681
作家について
曄田 依子(ようだ よりこ)
愛媛県生まれ。武蔵野美術大学油絵科卒。グラフィックアーティスト。小説家。住吉大社御祓講獅子意匠預。 現代アジアに混在する華やかな伝統を、現代の視線を取り混ぜて視覚化する。アナログ、デジタルを問わずさまざまなメディアで活躍。個展、グループ展やアートフェア出品等、国内外で活動する。東京在住。
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